
旗を掲揚する場面は国際行事や学校行事、企業イベントなど様々です。しかし旗の掲揚には正式なルールがあり、向きや左右の違い、正しい結び方を知らないとマナー違反になってしまうこともあります。
この記事では、旗の掲揚に関する基本的なルールをわかりやすく解説し、正しい掲揚方法を学べるようにまとめました。
目次
旗の掲揚とは?基本ルールを理解しよう

旗を掲揚するとは、旗をポール(旗竿)に取り付けて掲げることを指します。日本では、国旗や社旗、校旗、団体の旗などが掲揚されることが多いですが、それぞれに適した掲揚方法があります。一般的に、旗の掲揚には以下のような基本ルールがあります。
- 日の出から日没まで掲揚するのが基本(夜間に掲揚する場合は照明を当てる)
- 国家や公的機関の旗は、他の旗よりも高く掲げる
- 旗が地面につかないように注意する
- 破れたり汚れたりした旗は新しいものに交換する
では、具体的な掲揚の向きや結び方について詳しく見ていきましょう。
旗を掲揚する向きと左右の違い

旗を掲揚する際、向きや左右の配置には注意が必要です。特に国旗を掲揚する場合は、誤った向きで掲げると失礼に当たることがあるため、正しい方法を知っておきましょう。
日本国旗(日の丸)の掲揚ルール
日本国旗を掲揚する場合の基本ルールは以下の通りです。
単独で掲揚する場合
- 旗竿の先端までしっかり上げる(半旗の場合を除く)
- 旗の正面が見やすいように掲げる
他の旗(国旗以外)と一緒に掲揚する場合は日本国旗が一番高い位置、または中央に来るようにします。また並べる場合正面から見て左側に日本国旗を配置します。特に、企業や学校で日本国旗と団体の旗を並べる場合、日本国旗がより高い位置、または向かって左側に配置されるのが一般的です。
他国の国旗と並べる場合
国際的な場面で複数の国の旗を掲揚する場合、以下のようなルールがあります。
- 国債マナーとして、すべて同じ高さで掲揚する
- ある国の国旗だけを高く掲げるのは非礼とされる
- 旗の配置順は、アルファベット順や国際的な慣例に従う
- 旗が絡まないように十分なスペースを確保する
例えば、日米の国旗を並べる場合は、日本国旗が向かって左、アメリカ国旗が右に配置されます。
ハトメの位置は右?左?正しい向きの決め方

旗には、ポールに固定するための金属製の穴(ハトメ)が付いています。このハトメの位置を間違えると、旗が正しく掲揚されないことがあるため、正しい向きを理解しておくことが重要です。
ハトメの正しい位置
旗のハトメの位置は、正面から見て左側になります。つまり掲揚する際に旗の左側がポールに固定され、右側が自由にたなびく形になります。
旗を90度回転させて縦長になるように掲揚する場合は、ハトメの位置が上辺に来るように掲揚、デザインが正しく見えるように調整してください。
ハトメの向きを間違えるとどうなる?
ハトメの位置を誤ると、以下のような問題が発生する可能性があります。
- 旗が逆さまになってしまう(特に国旗の場合、これは失礼にあたる)
- 風に対してうまくなびかず、不自然な見た目になる
- 結び方がしにくく、しっかり固定できない
特に国旗を掲揚する際には、ハトメの位置をよく確認して、正しい向きで取り付けましょう。
旗の結び方の種類と正しい方法

旗を掲揚する際には、旗をロープ(ハリヤード)にしっかり固定する必要があります。そのために、適切な結び方を知っておくことが重要です。
旗を結ぶ際の基本ポイント
- 風でほどけないようにしっかり結ぶ
- 解くときにスムーズにほどける結び方を選ぶ
- 旗が絡まらないように注意する
よく使われる旗の結び方
1. もやい結び(ボーラインノット)
強く締まるが簡単に解ける結び方で、旗の掲揚にも適しています。
2. 巻き結び(クラブヒッチ)
ポールやリングにロープを固定する際によく使われる結び方です。
旗の降納と保管方法

旗を降ろす際の注意点
旗を降ろすときは、掲揚と同じく慎重に扱う必要があります。
急に引っ張らずにゆっくりと降ろし、できるだけ丁寧に扱うことが大切です。また、旗が地面につかないよう注意し、慎重に取り扱います。降ろした後は、そのまま放置せず、シワができないよう丁寧にたたみ、きれいな状態を保つようにしましょう。
旗の正しい保管方法
旗を保管する際は、湿気を避けて乾燥した場所に置き、畳んで専用のケースや布で包むようにします。もし汚れがついた場合は、生地を傷めないよう優しく手洗いし、清潔な状態を保ちましょう。
まとめ
旗の掲揚には、向きや配置、結び方などのマナーがあり、それを守ることで正式な場面でも安心して対応できます。
- 日本国旗は一番高く、または向かって左に掲げる
- ハトメは左側にしてポールに固定する
- もやい結びや巻き結びを使ってしっかり固定する
- 旗を降ろすときは丁寧に扱い、適切に保管する
正しい掲揚方法を知って、公式行事やイベントでしっかり対応できるようにしましょう!
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