旗・フラッグのお役立ち情報

社旗から応援旗にタペストリー、大漁旗や手旗まで各種旗・フラッグの情報集

大漁旗

大漁旗の意味と起源

2017/06/27

大漁旗の意味と起源

私は特に生まれも海の近くではありませんし、親族に漁業やっていた人間もいなかった為、とくに漁船などに縁があるわけではありませんが、それとは何も関係なく、海の幸は好きだったりして、お寿司屋さんや魚介類の料理が多い居酒屋さんなどにはよく行くのですよ(笑)

そういった居酒屋さんなんかではときどき、店内の装飾用と思われる大漁旗が飾っていたりするのですが、これっていつ頃からあるものなのかな~という疑問が湧いてきました。

なので今回は、そんな大漁旗の起源と使用する意味について調べてみることにしました。

いつ頃から始まった?

はじまり

沖合い出た漁船に掲げられるようになったのは、江戸時代の頃だと言われています。

現代のように無線などがない時代、大漁だった場合に荷揚げを効率よく行うため、港で待つ仲間たちへのサインとして掲げられていました。

しかし、当時は単純に無地一色の、言ってしまえば旗というよりただの布のようなシンプルな物がほとんどでした。

それがやがて海の上でも目立つように赤などといった明るく視認性の良い色が使われるようになり、それに船の名前や屋号を染め抜いたりといった進化があったそうです。

しかし、現代の私たちが一般的に思い描くカラフルで、おめでたい感じのデザインが大漁旗にされるようになったのはそれからずっと後のことで、昭和の終戦後だと言われています。

一説には千葉の銚子港にて、大漁だったときに網元が船夫たちに晴着を配ったことから、あのようなデザインになったとも言われています。

意味とは?

意味

掲げる意味とはその名の通り、大漁を港にいる仲間達や他の漁船に知らせる為です。

え?自慢??

と考えてしまう私はやや卑屈な人間なのかもしれませんが、大漁旗を掲げるのはそういうことではなく、大漁の魚を満載した船が港に着いてからすぐに、スムーズに荷揚げが出来るように準備をしておくように、という知らせのためなのです。

また、仲間の漁船に大漁だと知らせることで、獲った魚を分けて持って帰ってもらうのです。

お祝い用

無線機器などが発達した現代ではそんな原始的な方法を取る必要もなくなり、船上での存在意義は薄れ、昨今では新造船の進水式や、新年の初乗りの際くらいにしか見ることはできなくなりました。

しかし、その一方で昨今では、おめでたい縁起の良いアイテムということで、新婚カップルへのお祝いの品としてオリジナル作成され贈られるケースが増えており、また冒頭でも書いたようにその見た目の華やかさから、居酒屋などの装飾用としても利用されたりしますから、絶滅してしまうようなことはないかと思います。

一応、日本の伝統文化品でもありますしね(^^)

ということで今回は大漁旗の起源とその意味についてご紹介してみました。

上でもご紹介したように、結婚式などのおめでたい席での贈り物等としてオーダー作成をお考えでしたら、是非『旗・フラッグどっとこむ』をご利用ください。

生地素材やサイズからすべてお客様のご要望通りにさせていただきますし、デザインは手描きの簡単なものでも、素敵な逸品にお仕上げさせていただきます。お気軽にご相談ください(^^)

-大漁旗