「海賊の旗=ドクロデザイン」は何故なのか
子供たちに大人気なアニメと言えば、やっぱり今は「ワンピース」ですよね。
海賊の王を目指す少年のファンタジックな冒険活劇、とでも言うのでしょうか。
実は私も初期の頃は単行本を集めており、ワクワクドキドキしながら読んでいましたが、ふと、どうして海賊はドクロマークを掲げるのかと疑問に思うようになりました。
まあ、ワンピースの場合、旗もそうですがどちらかというと帆船の帆にドクロが描かれていることが多いのですが。
ということで今回は、海賊旗に描かれるドクロマークについて、ちょっと調べてみることにしました。
ドクロデザインを意匠に使い始めたのは
まず、この世界にドクロマークのデザインが現れたのがいつかといえば、これは13世紀頃のテンプル騎士団がはじまりだと言われています。
テンプル騎士団とは、武器を手に持って戦う戦士であると同時に、キリスト教徒の修道士でもある人たちで構成された修道会です。
テンプル騎士団のひとりが、亡くなったしまった恋人の頭蓋骨と骨を生涯守りぬくと決心したところ、戦闘では負け無しとなり、頭蓋骨を掲げることで敵を打ち負かすことが出来るようになったという伝説から、テンプル騎士団はドクロデザインの旗を掲げるようなったのだそうです。
テンプル騎士団にも海軍があり、そこでもやはりドクロデザインの旗が掲げられていたのでしょうけれど、それが何故、海賊の旗となったのかはイマイチわかりません。
というよりもそれ以前に、恋人の頭蓋骨を掲げるテンプル騎士団員が住んでいたとされるシドンという土地は、元々テンプル騎士団がやってくるよりも以前から海賊が多くいた地域ということもあり、色々な話が混ざり合って上記のような話になったのではないかとも言われています(苦笑)
ドクロデザインの呼び名
ドクロデザインというと、頭蓋骨とその下に骨を2本クロスさせたものが定番ですが、これはその見た目のとおり「スカル・アンド・ボーンズ(頭蓋骨と骨)」と呼ばれています。
また、これは英語圏では広く「ジョリー・ロジャー」とも呼ばれています。
ですが、どうしてそう呼ばれるようになったのか、正確な理由は現代ではわからないそうです。
一説には、悪魔という意味の「オールド・ロジャー」から転じたものだとも言われていますが、どちらかというとこれは冒頭で少し書いた漫画ワンピースに登場する「ゴールド・D・ロジャー」のネームモデルになっているというほうが、ピンと来ますよね(笑)
ドクロデザインの意味
黒色の地に白のドクロデザインなのが一般的な海賊旗ですが、これはやはり威圧を与える目的が強いようです。
言うこと聞かないとお前らも骨だけにしてやるぞー!的な(笑)。
もちろん、ターゲットになった商船になどに最初から海賊旗を掲げて近づくわけではなく、十分に近付いて逃げ切れないくらいになったところで旗を掲げ、怯んだ隙に船に乗り移り、金品を奪って去っていく、というのが一般的にイメージされる海賊のスタイルだと思いますし、実際に中世の頃などはそうだったようです。
海賊以外で使用されるドクロデザイン
海賊の意匠以外にドクロデザインが使用される場面と言えば、毒性の高い薬品を取り扱っていたり、地雷が埋まっている場所だったりと、予め危険だということを知らせるために使用されることが多いようです。
また、私たちの日常で目にする場面と言えば、やはりファションですかね。
Tシャツや帽子なんかにドクロデザインがプリントされているものなどは根強い人気がありますし、結構なハイブランドでも使用されていたりもしますよね。
というわけで今回は、海賊旗のドクロデザインについてご紹介してみました。
『旗・フラッグどっとこむ』ではドクロデザインはもちろんのこと、その他どんなデザインでもご希望の生地素材とサイズ、そして仕立て方法で旗のオリジナル制作が可能となっておりますので、お気軽にご相談頂ければと思います。