大漁旗のデザインによく使用される代表的な柄
2017/11/01
派手な旗=大漁旗
というイメージが私の中にあるのですが、これはあながち間違いではないと賛同してくれる方も多いのではないでしょうか。
なんだかごちゃごちゃと色々な柄が入り乱れて、使用される色もやたらにカラフルですし、あれを派手じゃないと言う人がいたら逆に、それじゃあどんなものを派手だと思うのか問いただしたくなる気もします(笑)
もともと使用目的はその名の通り、漁師が船で漁に出かける際、大漁になることを願った願掛けのためのアイテムだという話ですから、質素で地味なデザインよりは派手で明るいものの方が良いというのも、わかる気がします。
……いや、今回は大漁旗が派手だという話ではなくて、そんな派手なデザインの要素になっているひとつひとつの柄について調べてみようと思い立ったわけです。
ということで今回は、大漁旗のデザインに使用される代表的な柄についてのお話です。
荒波
大漁旗のデザインに必ず描かれている柄のひとつに荒波があります。
荒々しくうねる波は力強さを感じさせてくれますが、もともとは漁船で掲げられるものですし、派手なほうが縁起が良いという理由から、波を描くにしても荒々しいほうが印象的だということから、そうなっているのではないでしょうか。
荒波は、かの有名な葛飾北斎も描いていますしね。
朝日・日の出
大漁旗の背景デザインとして、これも荒波と同じくくらいスタンダードに描かれている柄です。
世界的にはどちらかというと夕日のほうが好まれ愛されている傾向にあるそうですので、朝日を縁起の良い柄としている日本は少し珍しいようです。
極東のこの島国日本は『日出ずる国』ですからその誇りのようなものや、また早起き自体、昔から美徳だと考えられていることから、朝日が縁起物だと言うことになっているのでしょう。
鯛
やはり、大漁旗はそのもともとの用途から、海にまつわるもの描きたくなるのでしょう。
鯛は「めでたい」という言葉からも連想できる縁起物として広く知られていますので、これもまた、大量旗のスタンダードな柄として、多く描かれています。
七福神
日本で縁起が良いとされる柄をこれでもかと盛り込むのが大漁旗ですから、もちろん七福神も欠かせません。
七福神は恵比寿、大黒天、毘沙門天、弁財天、福禄寿、寿老人、布袋という七人の神様の総称ですが、実はこの中ではイザナミとイザナギの子、恵比寿様のみが日本由来の神様なのだそうです。
また、恵比寿様の絵柄はよく鯛を抱えていることが多いため、大漁旗の柄には使いやすかったりもします。
宝船
七福神を描くなら宝船も当然欠かすことができません。
宝船だけが描かれた大漁旗がないのは、これは七福神が乗る帆船だからです。
宝船には珊瑚や金銀、宝石など、その名の通り多くのお宝が積まれているそうで、おめでたい船とされています。
『大漁』『祝』の文字
大漁旗に文字を入れるとしたらやはり願をかけて『大漁』や『祝』の文字かと思います。
昨今では大漁旗自体が縁起の良いアイテムとして扱われるようになってきましたので、中には結婚されるご夫婦にオリジナルのものを贈られたりもするようで、その際も『大漁』の文字はちょっと違うかもしれませんが『祝』の文字は合いますよね。
まとめ
というわけで今回は大漁旗のデザインに使用される代表的な柄を紹介してみました。
基本的には縁起の良いものだったらなんでも良かったりするらしいので、この他の鶴や亀、不死鳥、富士山などもよく使用されるようです。
また、大漁旗をオリジナルデザインで製作されたいという場合には『旗・フラッグどっとこむ』の大漁旗まで、お気軽にご相談いただければと思います。