優勝旗のデザインについて考えてみる
2017/05/29
日本の夏の風物詩のひとつと言えば、甲子園があります。
全国の高校球児たちが日本一を目指して、たったひとつの優勝旗をその手にするべく、すべてを賭けて戦う姿は多くの感動を与えてくれます。
私はそれほど野球に興味があるわけでもないし、甲子園も好んで観るほうではありませんが、それでも彼らの熱闘や、勝利を手にした時、また負けてしまって涙を流す姿などを見ると、全く関係ない私も目頭が熱くなってきてしまいます。
ところで、甲子園の優勝校に贈られる旗がどういったものなのか、皆さんは分かりますか?
旗の地色は赤で、金色の刺繍で文字や絵柄が入れられていたような……。
そんな、ぼんやりとしたイメージを持っている方が多いと思いますし、それは間違いではありません。
『優勝旗』と呼ばれる多くの旗のデザインは、赤色に金色のデザインが最も一般的だと言って良いでしょう。
しかし、それでは何故赤色なのでしょう?
また、鷲が多くのデザインに使われている理由は?
月桂冠の意味は?
今回はそんな、優勝旗のデザインに関する疑問を調べてみることにしました。
赤色な理由は
赤色は昔から太陽や火を連想させるエネルギッシュな色とされており、闘争心を駆り立てることから、スポーツの応援用の旗などにもよく利用される色なので、そういった点から赤色であることが多いのではないかと思います。
もちろん、赤色でなければならないという決まりがあるわけではありません。実際、春の選抜高校野球大会は深紫です。
鷲
甲子園のものをはじめ、多くのデザインには鷲をモチーフにした図柄が入れられていることが多いようです。
この理由として考えられるのは、古くから鷲は鳥の王者とされ、特に西洋では信仰の対象になっていたらしいということです。
ヨーロッパ地方の多くを支配していたローマ帝国の国旗や紋章には鷲が使用されていますし、ドイツやアメリカ、ロシア、メキシコの国章、またセルビアなどの国旗にも鷲が使用されています。
まあ単純な話、鷲を図案化されたものってカッコイイですしね(笑)
ちなみにこれは余談ですが、鷲はタカ目タカ科に属しており、鷹との明確な区別は特になく、比較的大きなものを慣習的に鷲と呼んでいるのだそうです。
月桂冠
月桂冠もよく優勝旗のデザインに使用されるモチーフのひとつですが、これはその名の通り、月桂樹の葉で作られた冠です。
月桂樹はギリシア神話では、光明神アポローンの霊木とされており、その葉で作られた月桂冠はローマ帝国では闘技会の勝利者に贈られたり、結婚式における花嫁の冠としても使用されていたそうです。
国章、都道府県章、市町村章
日本の国章は明確には定められてはいないそうですが、伝統的には天皇の紋章である十六八重表菊がそれとして使用されています。
基本的に国章は世界各国それぞれの国でありますが、それと同様、都道府県別、市町村別にそれぞれ章はあり、例えば県や市が主催する大会では、デザインにそれぞれの章が使用されていたりします。
ボール
野球ボールやサッカーボール、ラグビーボール、バレーボールなど、数々ある球技にはその球技専用のボールが存在します。そういったボールのイラストが描かれている場合もあります。
また剣道のお面やゴルフクラブ、テニスラケット、卓球ラケット、バーベル、自転車など。さまざまな競技に使用する特徴的なアイテムを描くことで、何の競技の優勝旗なのかがひと目でわかるというのが良いですよね。
フレンジ
フレンジとは、旗の回りに取り付けられるヒモのことです。
基本的には金色のものがほとんどですが、旗のデザインに合わせてその他にもさまざまな色が存在します。
夏の甲子園のフレンジは金色のイメージが私もありましたが、実際には紺色です。
まとめ
ということで今回は優勝旗のデザインについて考えてみました。
何かの大会や競技会で優勝して贈られる優勝旗も良いですが、友人の結婚式などで手作りのものを贈ってあげるのも、また面白いのではないでしょうか。
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