大漁旗の歴史
現在では、大漁旗を漁に出る度に使用すると言う事は、減ってきたと言う話を耳にしました。減ってきたというよりも、全く使わなくなったとも聞きます。それでは少し寂しいなと思います。そんな事から、こちらでは、ちょっとした雑学をご紹介致します。
大漁旗の由来は?
そもそも、大漁旗って何?って話ですけど、これはその名が示す通りの使われ方を昔から行われていました。
その昔、大漁旗は文字通りの大漁を、浜辺で待つ家族や仲間たちに知らせる物ではありますが、それは単純な大漁を伝えるものだけではなく、たくさん採れすぎたから他の船に載せてもらう為に合図でもありました。なぜ目立つ様に制作されているかと言えば、目立つ事で、遠くからでも認識できるようにであり、おめでたいデザインを施されるのは、大漁を願っての物です。
大漁旗は、いつから掲げられているか?
大漁旗は、江戸の頃より使われ始めていたと言われます。当初は、現代で見るような派手な表現は施されていませんでしたが、時が進むにつれ、船の名前や屋号などを名入れ印刷し、使用される様になりました。
ただ、現在の様な様々な色が取り込まれて作成された物は、戦争が終わり、戦後と呼ばれる時代になってからです。
古い大漁旗は今も存在している?
古い大漁旗は、今ももちろん存在しております。しかし、昔のものとなりますと、服などの古着とは違い、きちんと保護されているのは、極稀で、実際に使用して、使用し終わって、今に至ると言う感じになっております。
その為、生地自体は決して強くなく、さすがに使うことは難しいと言えます。しかし、こうした、古い工芸品に興味を抱く方もおりますので、もし、古い大漁旗がお手元にあるようでしたら、きちんと保護して頂ける方々に御渡する事も一考かと思います。