大漁旗に使われる魚のデザイン
昔から大漁旗のデザインには、様々な物が描かれます。そのすべてに共通する物として、おめでたさであったり、賑やかさであったりと、一見して分かる派手さがそこにはあり、船上では目印として活用され、室内ではインテリアとして意味を持ちます。
大漁旗の製作をお考えの際、使われることの多い定番デザインについて、ご紹介致します。
そもそも大漁旗が意味するものは?
大漁旗はその名前の通り、帰港する際に掲げられる漁の状態を知らせる物になります。その日の釣果が順調であった事を陸で待つ家族に知らせるため、旗が掲げられたと言われ、港まで家族が出迎える光景がそこにはありました。
現代では、釣果を知らせる事はもちろんですが、船の装飾としても活用されます。また竣工式などを行う際に、利用される事も多くなっており、バリエーションも豊富なデザインで様々な意味を込められ、作られております。
大漁旗の定番デザインといえば?
大漁旗の定番デザインといえば、何を思い浮かべるでしょうか?海ですか?日の出ですか?富士山ですか?鶴亀ですか?それとも、魚ですか?漁を行う上でおめでたい事といえば、魚が沢山釣る事なので、やっぱり定番といえば、魚になります。
もちろん魚と言っても、その種類は豊富です。
代表的な物では、マタイやマグロ、カツオ、ブリ、エビなどがあります。定番デザインなので、一度はご覧頂いた事はあるかと思います。もちろん、この他にもサザエやその他の貝類、カニにヒラメやアジなども表現される事があります。
しかし、定番デザインの魚は何故、よく描かれるのか?今度は、その点について推測を交えつつ、ご紹介致します。
定番デザインに意味を込める
大漁旗をオリジナルで作る上で、定番となる魚のデザインが存在します。この魚は選ばれるべくして、選ばれた物であると推測されます。今度は、この点にスポットを当てて、何故選ばれたのか?を解釈していき、そこから見える込められた意味に触れていきましょう。
- 真鯛がデザインになる理由
- 真鯛は、めでたいと語呂遊びにも使われた物なので定番デザインとしては、当然活用されます。また真鯛は春を告げる魚とも言われ、祝いの意味が込められていると推測されます。これらを踏まえて、大定番のデザインになっている事も頷けます。
- マグロがデザインになる理由
- マグロは、名前こそ変わりませんが出世魚です。その点が好まれて、大漁旗に描かれる事が多いと推測されます。
- カツオがデザインになる理由
- カツオも真鯛と同様に、春を告げる魚と言われている為、おめでたい雰囲気を持ち、大漁旗に祝いの意味を込め、定番になっていると推測されます。マグロとデザイン上、近くなりますが、お腹の部分にカツオならではの特徴が描かれています。
- ブリがデザインになる理由
- ブリはマグロとは違い、名前の変わる出世魚です。全国的に様々な呼ばれ方があり、有名どころでは、ハマチやイナダなどが挙げられます。いずれも大きく成長したらブリになる魚であり、出世という意味合いを込められて、大漁旗に表現されます。
- エビがデザインになる理由
- エビは長生きの縁起を担ぎ、定番になっていると言えます。それは古くから、おせち料理にも加わっている事を考えれば、自然な事と言えるのでは無いでしょうか?ちなみにヒゲが長い事や腰が曲がっている事が長寿を願っているらしいです。